トロントの保育士資格、ECEとECAをカレッジ留学で取得しよう!

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こんにちは、トロント市内のカレッジを卒業し、現地で保育士をしていましたYuri(@The_Yu_Express)です!

この記事は記念すべき初投稿となるのですが(嬉しい!♡)、私がこのブログYuri Expressを立ち上げようと思った理由の一つは、トロントで幼児教育を学び、現地で保育士として働きたいという人が多いにもかかわらず、現状としてそのための情報がインターネット上に未だに少ないと感じたことです。

私は現在はもうカナダ・トロントでの幼児教育留学を終えて日本へ帰国していますが、以前の私がそうであったように、これからトロントで幼児教育を学び保育士として働きたいと思っている方はまだまだ沢山いらっしゃると思いました。

なので、この記事では、トロント(カナダ・オンタリオ州内)で保育士として働ける資格、「ECE」と「ECA」をご紹介していきます。これからトロントで保育士の資格を取得して現地で働きたいという方の参考になれば幸いです。

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カナダ・オンタリオ州の保育士資格”ECE”と”ECA”とは?

カナダは13の州で構成されている国のため、法律や、運転免許、学校などの社会の諸制度は州によって違います。なので、保育士として働きたい場合は、自分の居住する予定の州の保育士資格を取得する必要があります。したがって、トロントで保育士として働きたい場合は、オンタリオ州の保育士資格が必要になります。

オンタリオ州の保育士の資格は、

ECE=Early Childhood Educator

ECA=Early Childhood Assistant   の2つです。

ちなみに、私はECAの資格を持っています。

それぞれの資格の主な特徴を以下の表にまとめてみました。

ECE 資格 ECA
diploma ①取得できる称号 certificate
約2年(4セメスター) ②修学期間 約1年(2セメスター)
約4回 ③実習回数 約2回
有り ④ライセンス登録の必要 無し
約$16 ⑤時給の目安 約$14
universityの3年次編入 ⑥卒業後の進学の選択肢 ECEの2年目に編入

では、更に①〜⑥の項目について詳しく解説していきます。

①取得できる称号 & ②修学期間

まず、取得できる称号はそれぞれ、ECEではdiploma、ECAではcertificateです。

大学で授与される学位には、約4年の学士(bachelor’s degree)、次に約2年の修士(master’s degree)、約3年の博士(doctoral degree)の3つがあります。

カナダにおけるdiplomaとは、学位ではありませんが、専門学校などの教育機関で専門分野の課程を修了した人に授与される称号です。

また、カナダにおいてcertificateは、教育機関で一定の期間に渡り専門的な知識とスキルを身につけた人に授与されるコース修了証明書です。これも学位ではありません。

修学期間は、教育機関やコースによって様々ですが、標準的にdiploma約2年ほど、certificate数週間〜約1年です。

日本ではこれらdiplomaとcertificateという言葉はあまり浸透していませんが、カナダでは、特にdiplomaは、取得までに学士(bachelor’s degree)の半分の約2年かかるので、学位に準ずる称号として一般に認められています

certificateも、diplomaよりは修学期間が短い専門コースが多いものの、高校を卒業した10代の人が取得を目指し学ぶだけでなく、社会で既に仕事をしている人も仕事の幅を広げて更なるキャリアアップをする為に学んでいたりと、ある分野の専門的スキルを証明するものとして広く認知されています

ちなみに、セメスター(semester)というのは、日本語で”学期”のことですが、カナダのカレッジでは、約4ヵ月を1セメスター(termとも言います)としています。大まかに1年間を3分割して、

9月〜12月 Fall term

1月〜4月 Winter term

5月〜8月 Spring & Summer term

の3つの学期があり、カレッジや大学はこの4ヶ月ごとの学期に合うような形で授業を展開します。

一般的に、上記のセメスターの流れに沿って、ECEは4タームでdiplomaを取得、ECAは2タームでcertificateを取得することになります。

ちなみに、カナダは9月に新年度開始で、5〜8月の春&夏セメスターは夏休みになる学校が多いため、

・ECEコースに9月に入学した人は、Fall(1ターム目)、Winter(2ターム目)、夏休み(5〜8月)、Fall(3ターム目)、Winter(4ターム目)、6月に卒業式でdiploma取得

・ECEコースに1月に入学した人は、Winter(1ターム目)、Spring&Summer(2ターム目)、Fall(3ターム目)、Winter(4ターム目)、6月に卒業式でdiploma取得

・ECAコースに9月に入学した人は、Fall(1ターム目)、Winter(2ターム目)、6月に卒業式でcertificate取得

というコース設計をしている学校が多いです。

③実習回数

実習回数については、各ターム1回ずつ実習を行う学校が多いです。

なので、ECEコースは約4ターム、ECAコースは約2タームあるため、実習も同様に、ECEコースが約4回、ECAコースが約2回あります

子どもの対象年齢については、大まかに

0歳〜約18ヵ月 infants

約18ヵ月〜約30ヵ月 toddlers

約30ヵ月〜約6歳 preschoolers / kindergarteners

約6歳〜約12歳 school-age children

の4段階に区切られており、ECEは4つ全ての年齢段階、ECAは【infants/toddlers】、【preschoolers&kindergarteners/school-age children】からそれぞれ1つずつ計2つの年齢段階の実習を受け、パスしなければならないことが多いです。

④ライセンス登録の必要

保育士として働くために、ECEは、カレッジ卒業時にdiplomaを取得して更に、ライセンス登録をする必要がありますライセンス登録をしたECEを、RECE(Registered Early Childhood Educator)といい、オンタリオ州でECEとしてチャイルドケアセンターで働くためには、diplomaを取得後、ライセンス登録をして、RECEとなる必要があります

ライセンス登録の手続き方法や登録料などについては、ライセンス登録をする組織であるCollege of Early Childhood Educatorsのwebサイト(https://www.college-ece.ca/en)をご参照ください

また、ECAはECEのようにライセンス登録をする必要はありません。通常、就職活動の最中や、就職が決まった際に、certificateのコピーを就職先のチャイルドケアセンターに書類として渡し、働き始めることができます。

⑤時給の目安

お給料は、チャイルドケアセンターによって、かなりばらつきがあります。また、都市か地方かによっても大きく変わってきます。例えば、トロントは都市なので、安めに設定されていることが多いです。なぜなら、仕事の空いているスポット自体が少なく、賃金が安くても仕事をしたく応募する人が多数いるからです。反対に、地方は、都市から通勤する場合、移動時間が長い分、求人応募が都市部より少なく、時給が高い所もよく見られます。

時給の目安として、ECEは平均的に約$16〜です。

ECAは、最低賃金の$11.75〜約$16、17と、ECEより更にばらつきがあります。

どちらも、経験年数によって時給は上がってくる場合が多いです。

大切なのは、仕事先を探す時点でお給料は必ず確認し、その金額で自分は納得できるかどうかを判断することだと思います。

⑥卒業後の進路の選択肢

次に、ECEコース、ECAコースの卒業後に更に進学したい場合、どのような選択肢があるのか、ご紹介します。

ECEは卒業してdiploma取得後、条件を満たせば、大学(university)によっては学部3年次に編入することが可能です。実際にカナダは、カレッジの学費がuniversityの学費よりも安いことが多く、この学部編入は現地の学生でも、学費を節約するために日常的に行われています。大学によっては、留学生でも、この制度を利用でき学部の3年次に編入できます。

満たさなければならない条件は学校によりますが、一般的に、カレッジ成績の平均GPAが3.0/B/70%以上であることや、大学の学士レベルの教養科目を3つほど(数は学校によります)B- (70%)以上の成績でおさめていることなどが挙げられます。大学の学士を既に持っていて、第二学士を目指す場合などには、ECE取得後に学部編入ができる大学を探してみるのも良いと思います。

ECAは、条件を満たせば、ECEコースの2年目に編入することができます。

通常約1年で取得できるECAコースの内容は、約2年のECEコースの前半1年の内容と全く同じように設計されています。また、進級条件の例としては、実習でB+以上の成績を取ることや、GPAが1.70以上であることなどが挙げられます。ECAコースに入学するメリットは、ECAコースで1年間学んでみてからECEコースの2年目へ進級し勉強を続けるか決断でき、もしECEコースの2年目に編入しない場合でも、ECAコースの修了時にECAのcertficateを取得できることです。ECEコースでは、ECAコースと同内容の1年目が終了してもECAのcertificateは取得できません。

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ECEを取得するメリット&デメリット

次に、ECEを取得するメリット、デメリットを挙げていきます。

ECEコースで学びECEを取得するメリットとしては、まず、2年目へ進級するために1年目の成績を過度に心配する必要が無いことが挙げられます。前の章でも触れましたが、ECAコースは、ECEの2年目に進級するために、進級条件を満たすべく高い成績をおさめなければなりません。しかしECEコースは、万が一ECAコースで求められるようなECEコースへの進級条件を満たすほどの高成績を取れなかったとしても、進級することが可能です。

また、ECE資格はdiplomaで、ECA資格のcertificateと比較して上位の称号であり、賃金もECEの方がECAよりも高い場合が多かったり、カレッジ卒業後の進路の選択肢も大学の学部の3年次に編入できたりと、他の点においてもメリットがあります。

更に重要な点として、カレッジ卒業後に一生に一度だけ発行可能な、カナダで働くことのできるビザ(post-graduation work permit)の就労許可期間がECE資格取得者の方が長いことが挙げられます。カナダでは、カレッジや大学(university)など高校より高いレベルの教育機関で、最低8ヵ月以上のコースを卒業した留学生は、卒業後90日以内に諸条件を満たして申請すれば、修学期間に応じた期間分の就労ビザを発行してもらうことが可能です。カナダ移民局のwebサイト(http://www.cic.gc.ca/english/study/work-postgrad-who.asp)によると、2017年3月現在、修学期間が2年以上の場合は3年分、8ヵ月以上2年未満は最長でその修学期間と同じ分だけ就労ビザを発行してもらえます。つまり、ECE取得者は最長約3年分、ECA取得者は最長約1年分のpost-graduation work permitの発行を期待できます。したがって、カナダにより長く滞在して、将来的にはカナダで永住権を取りたいと考えている方は、ECEの取得を目指すと良いかと思います。

ECEのデメリットとしては、まず、留学費が高額になる点です。一般的にカナダの教育機関は、現地の学生と留学生で学費が異なっており、留学生は、留学生用の学費を支払う必要があります。更に、通常は留学生用の学費の方が高額です。ECEコースの修学期間はECAの約2倍のため、その分ECEコースにかかる学費も約2倍となります。

また、先述しましたが、ECAと同内容を学ぶECEの1年目修了時には、ECAを取得することはできません。ただ、このデメリットを被るのは、ECEの1年目は終えたものの2年目を修了せずに途中で退学するといった場合のみのため、ECEコースを全て修了しECE資格を取得できる場合は、このデメリットは考えなくて良いでしょう。

ECAを取得するメリット&デメリット

ECAコースで学びECA資格を取得するメリットは、先述の通り、ECAコースで1年間学んでみてからECEコースの2年目へ進級し勉強を続けるかどうかを判断でき、もしECEコースの2年目に編入しない場合でも、ECAコースの修了時にECAのcertficateが取得できることですECEコースでは、ECAコースと同内容の1年目が終了してもECAのcertificateは取得できないため、「2年目も学んで最終的にECEを取得するかは、まず1年学んでみてから決めたい」という方にはECAにまず入学して、ある程度勉強してみてからその後を決めるのも良い選択だと思います。

次に、ECAコースの修学期間はECEコースの約半分なので、学費もECEコースの約半分で留学することができます

また、小さい点ではありますが、ライセンスを登録・更新する必要が無い点もメリットと言えます。ECAは卒業後、ライセンスを登録し審査を待つ必要が無く、すぐにチャイルドケアセンターで働き始めることが可能です。

デメリットとしては、ECEコースの2年目に編入したい場合、諸条件を満たす必要がある点です。例えば、実習でB+以上、GPAで1.70以上と高成績を取らなければならず、諸条件を満たさない場合は、ECEコースの2年目に進級することができません。そのため、ECAコースに入学し、ECEコースの2年目への進級を考えている場合は、諸条件を満たせるよう勉強を進めていく必要があります。ただ、このデメリットには、万が一諸条件を満たせなくても解決可能性が残されています。実はこの諸条件というのは、同じカレッジのECEコースの2年目に編入するための条件であるため、他のカレッジに相談して、カレッジ側が許可を出せば、そのカレッジに転校し、そのカレッジのECEコースの2年目に編入してECE取得を目指すことができます。したがって、まずはECAコースとして入学したカレッジのECEコースの2年目に進級できるよう努力し、もし残念ながら進級基準に満たないもののECE取得を諦めたくない場合は、ECEコースの2年目への編入許可を出してくれるような他のカレッジを探し、実際に編入可能か交渉してみると良いと思います。

また、ECEのメリットの部分でも述べましたが、ECA取得者に対しては、カレッジ卒業後に申請して発行可能な就労ビザ(post-graduation work permit)の就労許可期間が、ECE取得者に対する就労許可期間よりも短くなります(目安として、ECE取得者は最長約3年分、ECA取得者は最長約1年分)。また、2017年3月の時点では、このpost-graduation work permitを発行してもらえるのは一生に一度だけです。つまり、一度発行されれば、その後再び他のカレッジやuniversityを留学生として卒業しても、もうこの制度を利用し発行してもらうことができません。そのため、カナダにより長く滞在して、将来的にはカナダで永住権を取ることを視野に入れている方は、ECEの取得を考慮してみると良いでしょう。

他には、ECA取得者の賃金は、ECE取得者に比べて低くなりがちである点です。ただ、この点は、それぞれのチャイルドケアセンターによって大きく変わってくるので、出来る限りECAとして賃金の高い就職先を探すか、ECEコースの2年目に編入し最終的にECEを取得して、ECEとしてより高い賃金のチャイルドケアセンターに就職するかという判断になってくるかと思います。

ECE&ECAコースを開講する学校探しのお役立ちリンク

最後に、これまで解説してきました、トロント(カナダ・オンタリオ州)で保育士として働ける資格”ECE”と”ECA”を取得できるプログラムを持つ学校を探す際に役立つwebサイト3つをご紹介します。

Association of Early Childhood Educators Ontario

http://www.aeceo.ca/ece_programs

このwebサイトには、オンタリオ州にある、幼児教育に関係する資格を取得できるコースを開講している教育機関が一覧で載っています。

学校名、学校のある市町村、取得できる資格名、修学期間、入学条件などが書かれており、学校探しに便利です。

このwebページに書かれている、Early Childhood Education Diploma、Early Childhood Assistant Certificateを取得すれば、オンタリオ州内にあるチャイルドケアセンターで、保育士として働くことができます。

ontariocolleges.ca

http://www.ontariocolleges.ca/SearchResults/EDUCATION-COMMUNITY-SOCIAL-SERVICES-EARLY-CHILDHOOD-EDUCATION/_/N-ll2h

このwebサイトでも、オンタリオ州にある幼児教育に関係するコースを開講している教育機関を、一覧で見ることができます。

このwebサイトの特徴は、”AVAILABILITY”の箇所で、現時点でそのプログラムがまだ受付中(OPEN)なのか、受付終了(CLOSED)しているのかを知ることができます。そのため、留学の計画を立てる際に、その時点で希望するプログラムがまだ受付中なのかどうかをすぐに確認できて便利です。

ただ、上記のAssociation of Early Childhood Educators Ontarioのサイトと異なり、一覧として載っているプログラム全てがECE・ECAを取得できるプログラムではないため、絞り込みをかけたり、各プログラムの詳細を見て判断する必要があります。

College of Early Childhood Educators

https://www.college-ece.ca/en/Become-A-Member/Ontario-applicants

こちらは先程もご紹介しましたが、ECE取得後、ライセンス登録をする組織のwebサイトです。このリンク先のページには、この組織に正式に認められている、ECEの養成コースを開講しているカレッジの一覧が載っています

ECE資格を取得するために行きたい学校が見つかったら、一度このwebページを訪問し、この一覧にその学校が載っているかどうか、念の為に確認しておくのも良いと思います。

さあ、カナダ・オンタリオ州で保育士資格を取り働こう!

以上、これまで、トロント(カナダ・オンタリオ州)で保育士として働くことのできる資格、ECEとECAについてご紹介してきました。

トロントで保育士として働くことは、やり甲斐がありとても楽しく、同時に大変なこともありますが、その経験は、日本に帰国した現在の私にとっても、本当に大切な宝物です。

ECE・ECAのどちらにもメリット・デメリットはありますが、この記事が、読んでくださった方の参考となり、トロントで保育士として働くという目標に向けてのお力になれましたら幸いです。